【11/2・3】セラピードッグとふれ合う会②

■11/3 愛媛動物愛護センター交流会■

翌日3日は場所を移し、ミカとレモンのいた愛媛動物愛護センターで一般の方々とセラピードッグ達との交流会がありました。

想像以上にたくさんの方々が来られていて驚きました!



前日の小学校同様、チロリのドキュメンタリー映画を見て5匹の立派なセラピードッグ達の紹介とデモンストレーション、大木さんの講演がありました。


あの時、大木さんに救われてなければ5匹の立派なセラピードッグ達は今ここにはいません。

本当に運の強い子だったんでしょうね。


ほとんどの子達はここで苦しみながらガス室で死んでいきます。


この日、愛護センターの職員の方とお話をさせていただきました。

近年愛媛県の犬猫の殺処分数は犬はだいぶ減り、子犬に関してはかなりの確率で譲渡できているようでしたが、猫に関してはほぼ横ばいてした。

猫はやはり飼い猫でも避妊去勢をしていない状態で外への出入りが自由な猫が多く、そのまま子猫が産まれてしまい、困って連れてこられれるケースが多いとの事。

そしてまだまだ野良猫が多く、繁殖力の強さからなかなか猫の殺処分数は減らないとの事でした。

犬は今はだいぶひと昔前と比べても、普段から犬猫の為に色んな取り組みをされている方々や自治体の努力の甲斐あり、野良犬は随分減りました。

保健所に連れてこられる犬の多くは飼い犬であったであろう、首輪のついたままの犬と、信じられませんが、飼い主自身が連れてくるそうです。


噛み付くから

無駄吠えが多く苦情がきたから

引っ越すから

年をとっておもらしをしだしたから

自分が年をとって飼えなくなったから

病気になったから


理由は様々ですが、どれも身勝手で買う前から容易に想定できる範囲内の無責任な理由ばかりです。

こんな身勝手で無責任な飼い主に飼われたせいでこの子達は不幸にさせられました。

ここへ連れてきたらどうなるのかを知って連れてきているんです。


この日私はもう1つ、これだけは参加しようと思っていた事がありました。

それは殺処分施設を自分の目で実際に見る事でした。

今まで辛くて足を踏み入れられずにいた場所でした。

中へ入るとすぐに私たちの気配を感じた犬たちの悲痛な鳴き声が施設の中で響き渡っていました。

姿を見た途端、恐怖で隅っこでガタガタ震えている犬、駆け寄ってきて必死で

「助けて!ここから出して!」と言わんばかりに泣き叫ぶ犬…


今すぐ救い出して抱きしめてやれない自分の無力さと、身勝手な人間の犠牲になって殺されてしまう事に対する怒りがこみ上がり、涙が溢れました。

冷たい檻に放り込まれ、恐怖でうごけなくなるほど恐い思いを数日間させ、ボタンひとつでモノのように殺されて焼かれ、灰になっていくのです。


熊本県では連れてきた飼い主に連れてきた犬の最期を見届けてもらうようにするそうです。

やり過ぎだとは思いません。

動物を飼うという事はそういう事だと思います。


同時に今まで現実から目を背けてきた弱い自分を恥じましたし、これからもこの現実をもっとたくさんの方に知っていただき、1日も早くこの施設が不幸な動物達が生きる為の施設に変わる事を強く願います。


現実を直視する、知る事から次へのアクションに繋がり、大きな力となることは間違いないです。


あの子達の悲しい目が今でも焼き付いて離れませんが、いつも胸に想いながら自分ができる事をまたこれからもやっていこうと強く思った2日間でした。


お世話になりましたセラピードッグ協会の大木先生始め、松田さん、スタッフの方々、えひめセラピードッグの会の村上さん始め関係者の方々、そして味生第二小学校の校長先生始め先生方、大変お世話になりました。

ありがとうございました!


またお会いできる日を楽しみにしています。


かわいこずえ



※下記はNPO法人 動物と人の愛と絆促進協会様が制作したドキュメンタリーです。

皆さま、是非ご覧になってください。


【YouTubeの紹介文より】

捨てられた犬(チロリ)と­人間(大木トオルさん)の絆を紹介。

明日、殺処分されるという捨て犬のチロリが大木さんに救出されます。

そのチロリが一生懸命がんばり、セラピードッグとなり、多くの人間を助けます。命の尊さ、弱いものを助ける勇気、頑張れば奇跡と思えることも成し遂げるということをチロリは教えてくれました。

さらに、この活動は、保健所等で行われている犬や猫の殺処分問題にも取り組んでいます。