【11/2・3】セラピードッグとふれ合う会

11/2、3に、NPOえひめセラピードッグさんのイベントに当実行委員の大石、河井が参加させていただきました。

6月のチャリティーライブで皆様から集めさせていただいた募金を後日お届けに行った際、今回のイベントの事をお聞きしておりました。

その時の模様をご報告いたします。


■11/2 学校訪問(味生第二小学校)■

少し肌寒く感じるようになった11月の初め、国際セラピードッグ協会代表の大木トオルさんが味生第ニ小学校をセラピードッグ5匹を連れて訪問されました。

この5匹のセラピードッグ達、実は愛媛県動物愛護センター出身の子達でした。


名前は大木さんが柑橘王国愛媛にちなんでこの子達に

ミカ・レモン・ライム・ ユズ・ダイダイ

と名前を付けられたそうです。


実は殺処分されるはずだったミカとレモン

レモンを引き出してすぐに大木さんも驚かれたそうですが、なんと、3匹の仔犬が産まれました!

後に大木さんがこの3匹の仔犬達に

ライム・ユズ・ダイダイ」と名付け、この子達を連れて帰り、立派なセラピードッグへと育てられ、こうして新たな道を歩んでいる…というお話を事前にお聞きしていたので私達もこの子達に会えるのを本当に楽しみにしていました!


そんな愛媛産まれのバリケンネルに入れられた5匹のセラピードッグ達。

隙間からかわいい表情が見えましたが、

「ここはどこなんだろう…」

心なしかビクビクしたような不安気な表情にも見えました。

正直、

「セラピードッグとして本当に大丈夫なのかな…」

と思ったくらいです。笑


しかしそんな私の心配など無用でした!

セラピードッグの証しでもあるベストを着用した途端、凛々しく、みるみるセラピードッグの表情へと変わっていきました!

あのベストはONとOFFが切り替わるスイッチのような役目にもなっているのかもしれませんね。

4年生の皆さんが待つ体育館で、まずは大木さんが1番最初に出会った捨て犬から立派なMIX犬で第1号のセラピードッグになった、チロリとのエピソードのドキュメンタリー映画を観ました。

色んな障害を乗り越え、大木さんの大きな愛に出会い、息絶えるまでセラピードッグとして人間の氷のように固まってしまった心を溶かし温め続けてくれた健気なチロリを見て、子どもたちは大きく心打たれ、チロリとお別れのシーンではたくさんの子どもたちが涙を流しながら見ていました。


また、殺処分場の辛い現場の映像もあり、飼い主の身勝手さ、無責任さがこうしてたくさんの尊い命が毎日のように苦しみながら命の殺処分が行われている事実。


小さな心には大きなショックだったに違いありません。


そんな重い雰囲気を吹き飛ばすかのように、みんなの掛け声で5匹の立派なセラピードッグ達の登場!

子どもたちの大歓声の中、さっきの臆病な表情だったワンコはどこへやら!

堂々とトレーナーの方々の横にピタっと付いて指示を待っています。

歩く速度によってきちんとスピードを合わせ歩く事ができます。

病気で寝たきりのお年寄りのベッドに寄り添い励まし続け、もう一度自力で歩こうという気持ちにさせてくれた例、表情がなくなってしまい、無口になってしまったおばあちゃんに寄り添い、もう一度笑顔を取り戻した例、非行に走った少年がセラピードッグと出会い、トレーナーになりたいと夢を抱くようになった例…


セラピードッグがもたらした効果は想像以上でした。


私がとても印象的だったのは

薬ではどうする事もできない分野、

「心の病は心でしか治らない」


複雑化する現代社会で心の病で苦しんでいる人は実に多くいます。

人間の凍りついてしまった心を動物はゆっくり溶かしてくれます。


私自身、幼い頃から犬や猫、鳥など、色んな動物が身近にいました。

辛い時や苦しい時、いつも動物達が変わらず迎えてくれ、側に居てくれた事で気持ちがどんなにか楽になった記憶がたくさんあります。

自分だけでなく、子どもたちが産まれてからは泣き止まない子どもたちに寄り添ってくれ、笑顔にしてくれました。反抗期に入って私達親には口を利かなくなっても動物達の可愛さにはほっこり笑顔を見せてくれました。

動物達が私達に与えてくれたものは計り知れません。

これからの子どもたちがこの現実を知り、自分達の国で今、こんな事が普通に繰り返されている事を必ずや無くさなくては!と思ってくれたのではないかなぁ。。と子どもたちの涙を見て思いました。


最後に。

味生第2小学校の校長先生もとても動物愛護に関して関心の高い先生でもありました。

お話を聞くと、授業とはいえ、犬が小学校へ来る…というのは安全上また、衛生上の問題や色んな問題で大変難しい事なんだそうです。

(写真は校長先生です)

でも画像で見るだけの授業と、実際動物が来て、見て体験する授業とでは全然ちがいます。

こんな子どもたちの心が動く授業をもう少しオープンに受け入れてくれる教育現場になればいいなぁ。。と願うばかりです。

少なくともこの4年生の子どもたちはきっとこの日学んだ事を忘れないでしょうね!